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SIAC(シンガポール国際仲裁センター)仲裁の
オモテ・ウラと効率的な案件管理

〜少額案件も含め、仲裁による紛争解決の実態を
SIAC勤務経験弁護士が現地報告〜

日時: 平成27年7月15日(水)午後1時00分〜午後4時00分
会場: 金融財務研究会本社 グリンヒルビル セミナールーム
(東京都中央区日本橋茅場町1-10-8)
受講費: 34,900円(お二人目から29,000円)
(消費税、参考資料を含む)

講師 青木 大(あおきひろき) 氏
長島・大野・常松法律事務所 
シンガポール・オフィス 弁護士

 アジアへの活発な投資活動が常態化する今日、シンガポール国際仲裁センター(SIAC)は、アジアにおける紛争解決のハブとしての位置付けを確立しつつあります。日本企業の間でも、アジアにおける国際取引に際してSIAC仲裁を紛争解決手段と位置づける傾向がますます顕著になっているようです。しかしながら、実際にSIAC仲裁を経験した日本企業はまだまだ限られているのが実情と思われます。
 本セミナーでは、SIAC及びシンガポール現地法律事務所にて国際仲裁案件を数多く経験し、シンガポールに引き続き駐在して国際仲裁実務に携わる講師が、現地の最新情報を踏まえながら、SIAC仲裁の特色や実情についてわかりやすく解説するとともに、いざ紛争に直面した場合の効率的な案件管理の要諦について実戦的見地から掘り下げてご説明します。紛争予防の観点からの仲裁合意の留意点なども併せて説明します。



1. SIAC仲裁の最新動向、シンガポール重要判例の傾向

2. SIAC仲裁手続の実際
 実際のSIAC手続はどのように進んでいくのか、他の著名仲裁機関(ICC、HKIAC等)との比較も踏まえながら、その特徴や留意点などをわかりやすく説明します。SIAC勤務経験をもとに、SIAC内部関係者がどのような問題意識をもって手続に接しているのかといった点についても随時触れていきます。

3. 法務担当者による効率的な案件管理のあり方
−特に少額案件をいかに効率よくマネージするかを念頭に−
 高品質・低コストを両立したいというのは仲裁に限らず普遍的な法務担当者の希望であろうと思われますが、慣れない担当者にとっては、実際の仲裁手続で非常に難しい舵取りを強いられることも稀ではありません。本講義では、なるべく実際の手続をイメージしながら事前の心構えが得られるよう、案件管理上しばしば問題となる実務的な論点及びその解決方法を説明します。
 また、国際仲裁にはコストがかかるというイメージも強く、例えば数億円〜10億円未満規模の紛争事案については仲裁提起に躊躇を覚える場合も少なからずあるのではないかと思われます。しかし、巷でいわれているよりもコスト・イフェクティブに仲裁を遂行する方法は本当にないのでしょうか。本講義ではそのような比較的少額な仲裁案件をどのように管理していくかという点についても焦点を当てていきます。

4. 仲裁による紛争解決とその注意点
 いざ紛争が発生した場合、仲裁合意自体の解釈が問題になることが少なくありません。SIACモデル条項の意義、どの程度の逸脱が許され、あるいはどういう逸脱は避けるべきなのか、実例や裁判例の傾向も踏まえて解説します。



【講師紹介】
2000年東京大学法学部、
2004年ミシガン大学ロースクール(LL.M)卒業。
6年間の官庁勤務を経て2007年長島・大野・常松法律事務所入所。
入所後は国際的な紛争解決(国内外における訴訟・仲裁、これらにまつわる事前交渉等)を中心的なプラクティスとしながら、一般企業法務に広く携わる。
2013年から2014年にかけてシンガポールの現地法律事務所に出向し、主に国際仲裁案件を担当。
2014年、シンガポール国際仲裁センター(SIAC)に出向。
2014年10月から長島・大野・常松法律事務所シンガポールオフィスにて勤務。


※録音・ビデオ撮影はご遠慮下さい。
主催 経営調査研究会
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