資本市場における資金調達の法務と最新実務

〜新しい種類株式の活用、リキャップCB、海外市場での資金調達など
手法ごとの特徴や注意点を徹底検証〜


日時: 平成28年5月30日(月)午後2時00分〜午後5時00分
会場: 金融財務研究会本社 グリンヒルビル セミナールーム
(東京都中央区日本橋茅場町1-10-8)
受講費: 34,800円(お二人目から29,000円)
(消費税、参考資料を含む)

講師 根本敏光(ねもととしみつ)氏
森・濱田松本法律事務所 パートナー弁護士

 近時の資本市場は、日本郵政グループの3社同時上場を初めとして、国内外での公募増資/IPO、ユーロCB(転換社債型新株予約権付社債)の発行等が活発に行われたことに加え、トヨタ自動車による元本償還権付・譲渡制限議決権型種類株式の公募や、スズキのユーロCBで自動行使型取得条項という希薄化に配慮した新しいスキームが採用されるなど、会社法上の取得請求権や取得条項を活用した資金調達手法が次々に登場しております。
 また、LIXILグループをはじめUndocumented Offering(英文目論見書を作成せずに行う海外募集)を活用する事案も見られ、新しい工夫を凝らしたファイナンス手法に市場の関心が集まっています。また、資本効率向上に関する議論の高まりを背景にリキャップCBの発行(CBの募集と自己株式取得の同時実施)も引き続き活発です。
 本講演では、このような資本市場におけるコーポレート・ファイナンスの近時の傾向につき概説するとともに、実際に企業の担当者が資本市場での資金調達を検討する際に、どのような選択肢があり、いかに選択し、実行していくかについて、法務面と実務面の重要ポイントを中心に、基本的な事項から分かりやすく解説いたします。企業の資本政策・資金調達戦略検討の基礎として、ファイナンスの経験の有無にかかわらず、上場企業の、経営、財務、経営企画、法務のご担当者に是非参加頂きたい講演です。



1.2014年-2015年の資本市場の動向

2.公募増資
(親子同時上場、Global Offering/IPO)

3.種類株式
(AA型種類株式、議決権種類株式)

4.ユーロCB/リキャップCB

5.Undocumented Offering
(英文目論見書の作成を伴わない海外募集)

6.コンボ・オファリング/エスクロー・アレンジメント

7.その他
(第三者割当増資、ライツ・オファリングなど)

8.質疑応答/ディスカッション



【講師略歴】
森・濱田松本法律事務所パートナー弁護士。早稲田大学法学部、英国ケンブリッジ大学法学部大学院(LL.M)卒業。2005年弁護士登録(第二東京弁護士会)、大手証券会社投資銀行本部への出向経験を有し、引受証券会社やM&Aアドバイザリー側での経験も豊富。

【主な取扱分野】
キャピタルマーケッツ、M&A、ファイナンス、ディスクロージャー、金融法規制など。

【主な著作】
『エクイティ・ファイナンスの理論と実務(第2版)』
(共著・商事法務・2014年)、
『金融商品取引法 資本市場と開示編(第3版)』
(共著・商事法務・2015年)、
『上場株式取引の法務』
(共著・中央経済社・2014年)、
『大量保有報告制度の実務』
(商事法務、2009年)、
「勧誘概念の明確化と実務上の諸問題」
(旬刊商事法務 2014年、共著)、
「東証の注意喚起制度とスクープ報道への対応」
(ビジネス法務 2014年)、
「規制強化後の第三者割当増資の動向」
(ビジネス法務 2013年)、
「ライツ・オファリングに係る制度改正の動向と実務上の諸問題(上・下)」
(旬刊商事法務 2011年、共著)
など。その他執筆・講演多数。


※録音・ビデオ撮影はご遠慮下さい。
主催 金融財務研究会
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