秘密保持契約の読解・作成実務

日時: 平成28年9月13日(火)午後1時00分〜午後4時00分
会場: 金融財務研究会本社 グリンヒルビル セミナールーム
(東京都中央区日本橋茅場町1-10-8)
受講費: 34,600円(お二人目から29,000円)
(消費税、参考資料を含む)

講師 野口幸雄(のぐちゆきお)氏
赤坂ビジネスコンサルティング代表
英文契約書翻訳家、企業国際取引コンサルタント

 本セミナーでは、企業間の国際取引において、最も使用頻度が高いと云われる「秘密保持契約」の実例を使用して、直ぐわかる実務的な読み方・書き方の基本を解説いたします。
 教材として使用する秘密保持契約は、医薬品業界で実際に使われていたものを採用していますが、他の業界でも転用できる汎用性の高い内容・形式を備えているものです。
 教材の英文テキストには、法律用語、専門用語、慣用句等につき丁寧な日本語側註を付け、また、完全翻訳テキスト(日本語)には、英米法と日本法の差異など法律的な問題点、及び実務的な留意点について分かりやすい解説を付し、国際取引における秘密保持契約を、実務的に理解できるように工夫してあります。
 一部上場企業の国際法務実務キャリア20年(役員待遇法務担当部長)、その後、翻訳学校の英文契約講座専任講師を6年間経験した講師が、多角的な観点から、国際取引における秘密保持契約を解説、各条文の読解・書き方などを分かり易く解説いたします。



1.英文契約書の書き方ルール
(1)英文契約はどうやって書くのか
(2)「ゼロベースから和文英訳する」方式
(3)「類似の英文契約書の条文を編集する」方式
(4)インターネットのfindlawサイトの利用法
      
2.秘密保持契約の特質と法的な背景
(1)秘密保持契約は使われる頻度が高い
(2)秘密保持契約の締結時期
(3)秘密保持契約の機能と特色
      
3.秘密保持契約の条文の読み方・書き方
(0)導入部分・前文 
(1)第1条 定義Definitions  
(2)第2条 秘密保持義務Confidentiality
(3)第2条 後段 秘密保持義務の除外例
(4)第3条、第4条、第5条 秘密保持義務以外の必要な制限
(5)第6条 情報開示者の秘密情報に関する保証と表明
(6)第7条 不拘束・責任否定Disclaimer
(7)第8条 対価
(8)第9条 契約違反による契約解除
(9)第10条 契約違反による損害賠償
(10)第11条 契約違反による差止命令
(11)第12条 他目的使用による改良技術の奪取権
(12)第13条 弁護士費用
(13)第14条 契約期間
(14)第15条 契約終了時の返還義務
(15)第16条 契約終了時のその他の義務
(16)第17条以下第24条まで 一般条項
(17)末尾文言・調印欄



【講師略歴】

東京大学法学部卒業と同時に、味の素(株)入社。米国、ドイツ、フランスの同社海外事業部駐在員延べ9年間勤務の後、本社法務部門の担当者・責任者(役員待遇)として約20年間、合弁事業、M&A、輸出入等の各方面の国際契約、及び訴訟業務に携わる。退職後、数年間バベル・ユニバーシティ講師として、英文契約書の読み方・書き方の講義を担当、また、日本貿易振興機構(ジェトロ)、商工会議所等で、英文契約のセミナー講師を務める。
主な著書に、「ひと目でわかる英文契約書」(2015年2月かんき出版重版)等がある。


※録音・ビデオ撮影はご遠慮下さい。
主催 経営調査研究会
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