内部通報・ホットライン担当者が知りたい
制度運用における具体的対応ノウハウ

〜実務に精通した弁護士・社外窓口担当者が
具体的なケースに基づきQ&A形式で解説〜


日時: 平成29年3月2日(木)午後1時00分〜午後4時00分
会場: 金融財務研究会本社 グリンヒルビル セミナールーム
(東京都中央区日本橋茅場町1-10-8)
受講費: 35,000円(お二人目から30,000円)
(消費税、参考資料を含む)

講師 田島正広(たじままさひろ)氏
田島・寺西法律事務所 弁護士

講師 渡辺健一(わたなべけんいち)氏
フェアリンクスコンサルティング株式会社 コンサルタント

 内部通報・ホットライン制度は、今や内部統制システムの重要要素と位置付けられ、コンプライアンス経営の時代におけるコーポレート・ガバナンスに不可欠なものとして、上場企業をはじめ多くの企業で導入が進んでいます。
 しかし、制度を導入してはみたものの、制度に関わる担当者からは、「通報がほとんどないがどうすれば良いのか分からない」、「他社の事例を参考にしたいが情報が少ない」、「通報を秘匿しての調査に難渋したことがある」、「外部窓口との連携が十分に図れていない」といった悩みも聞かれるところです。通報制度の実効性向上によるコンプライアンス確立の観点からの公益通報者保護法民間事業者向けガイドライン改正を受けて,制度改善のあり方も注目されます。
 そこで、今回のセミナーでは、「リスクマネジメントとしての内部通報制度〜通報窓口担当者のための実践的Q&A」の著者であり、多くの企業の制度導入や外部窓口の運営に携わる弁護士とコンサルタントを招き、判断が微妙な具体的ケースを採り上げ、実務対応のあり方を解説して頂きます。想定される様々なリスクを踏まえて、制度を効果的に運用し企業の永続性を的確に実現するためには、いかに問題に対処すればよいか、実務経験に基づく実践的解説をご期待ください。
 講演においては、都度参加者の皆様の質問にお答えしながら進行します。日頃、通報対応等についてお悩みの方、専門家の意見を聞きたい方は是非ご参加ください。



1.「公益通報者保護法を踏まえた内部通報制度の整備・運用に関する民間事業者向けガイドライン」改正のポイントと対処上の留意点


2.コンプライアンスと内部通報制度
〜諸事例に観る内部通報制度運用上のポイント


3.こんなときはどうする、ケース毎における対応ノウハウ

(1) 当社では、内部通報制度を導入してから数年経ちますが、今まで殆ど通報がありません。

(2) 窓口の利用対象者を、従業員だけでなく、その家族や退職者、取引先も含めようと思っています。

(3) 海外の事業所で働く従業員が利用できる窓口を用意したいと考えています。

(4) 従業員でない人のなりすまし通報や、他人を貶めるための通報は防ぎたいと思っています。

(5) 通報された事案のヒアリング等のために現場に行くと、周りの人にも何か通報があったということがわかってしまいます。

(6) 被害者、加害者や調査協力者との面談を隠れて録音したいと思っています。

(7) 調査において、会社所有PCに保存されたメールやその業務上作成した書類を調べたいと思っています。

(8) 明確な客観的証拠がなく、説明内容も各人で矛盾・相反する事案では、どのように対処すれば良いのでしょうか?

(9) ある違法行為の通報を受け、調査の結果、事実と判明しました。このような件は社内や外部に公表する必要がありますか?

(10) 通報者に対して調査・是正結果を通知したところ、納得できないと言われました。

(11) 調査した結果、パワーハラスメントとまではいえない、といった事案の場合、対応しなくとも問題ありませんか?


4.質疑応答



提供書籍
「リスクマネジメントとしての内部通報制度通報窓口担当者のための
実務Q&A」(田島正広代表編著、税務経理協会2400円+税)



田島・寺西法律事務所 
弁護士 田島正広(タジママサヒロ)氏

田島・寺西法律事務所代表パートナー弁護士・弁理士、フェアリンクスコンサルティング株式会社代表取締役。早稲田大学法学部卒。平成8年弁護士登録(東京弁護士会)。企業統治、コンプライアンス、内部通報制度外部窓口業務、不祥事対応等を広く扱う。平成25年国家公務員倫理審査会「公務員倫理に関する懇談会」に有識者として参加等、各種懇談会委員を歴任。平成20年〜26年慶応義塾大学大学院法学研究科非常勤講師(憲法学)。主著:「三訂 個人情報保護法と金融機関」(経済法令研究会)、「リスクマネジメントとしての内部通報制度―通報窓口担当者のための実務Q&A」(代表編著、税務経理協会)、「インターネット新時代の法律実務Q&A 第2版」(監修・編集代表、日本加除出版)、「リスクマネジメント実務の法律相談」(第4章執筆、青林書院)、「会社役員の法的責任とコーポレート・ガバナンス」(第3章執筆、同文舘出版)。

フェアリンクスコンサルティング株式会社
マネージャー コンサルタント 渡辺健一(ワタナベケンイチ)氏

東京都立大学(現首都大学東京)法学部卒業後、大手金融機関に勤務。その後人材ビジネスのベンチャー企業にて営業から研修講師、経営企画、上場準備まで幅広く経験。現在は、弁護士が代表を務めるコンプライアンス経営に関するコンサルティングを手掛けるフェアリンクスコンサルティングにて、組織診断から内部通報外部通報窓口の通報受付、調査対応方法のアドバイスから制度の見直し、研修講師まで一貫して担当。
社内相談窓口・外部窓口担当、そしてコンサルタントとして経験した数多くの事例をベースに、弁護士監修のもと確かな知識に裏付けされた具体的かつ実践的な研修を提供する。著書に、「リスクマネジメントとしての内部通報制度―通報窓口担当者のための実務Q&A」(共著、税務経理協会)。


※録音・ビデオ撮影はご遠慮下さい。
主催 経営調査研究会
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