人工知能ビジネスの法務

〜IoTデバイスによるデータ取得、
ビッグデータを利活用する際の権利処理、AI創作物の権利帰属、
人工知能による権利侵害など〜


日時: 平成29年5月17日(水)午前10時00分〜12時00分
会場: 金融財務研究会本社 グリンヒルビル セミナールーム
(東京都中央区日本橋茅場町1-10-8)
受講費: 26,000円(お二人目から21,000円)
(消費税、参考資料を含む)

講師 山本 俊(やまもとしゅん)氏
GVA法律事務所 代表弁護士

 2016年、Google DeepMind開発の人工知能「アルファ碁」が世界最強棋士に勝利したとの結果は、世界の人工知能関係者に衝撃を与えました。囲碁にとどまらず、人工知能は様々な領域で驚くべき成果を上げる場面が増えています。例えば、自動運転の領域、小説や社説の領域、金融の領域、カスタマーサービスの領域でも成果があげられています。
 そのいっぽうで、IoTデバイス等からデータを収集する際の法的障壁や、人工知能がビッグデータを利用して学習する過程で生じるデータの権利処理、人工知能により創造された創作物の権利帰属、そしてそもそも人工知能それ自体に関する知的財産の取扱いなど、人工知能をめぐっては慎重な判断が求められる法的問題点が少なくありません。また、権利の帰属にとどまらず、人工知能の利用により他者の権利侵害が生じた場合の責任の所在について、明確な法的ルールが整備されているとは言い難いです。
 そこで本セミナーでは、人工知能をめぐる問題について、法的側面と知財の側面から、多角的に分析し、最新動向を踏まえながら解説していきます。



第1 人工知能ビジネスの概要
1 人工知能とは?
2 人工知能の仕組み
3 人工知能ビジネスの具体例

第2 人工知能と知的財産権の関係
1 人工知能と知的財産権をめぐる法的論点の所在
2 IoTデバイス等を通じたデータ取得の考え方
3 学習フェーズごとの知的財産権の考え方
4 ビッグデータと人工知能の権利処理
5 議論の最新動向

第3 人工知能による創作物(AI創作物)の法的問題点
1 AI創作物と著作権の関係
2 各論
 (1)機械翻訳
 (2)写真
 (3)論文等の文章
3 参考としての各国の動向

第4 人工知能による権利侵害
1 現行法における責任の考え方
2 人工知能による権利侵害の場合の責任分界点

第5 業界ごとの人工知能の問題点
1 自動車
2 製造業
3 医療・ヘルスケア
4 その他WEBサービス等



【講師紹介】
ベンチャー企業180社以上の顧問弁護士として法務全般をサポート。企業のスタートアップから成長途上のベンチャー企業、さらにイグジット時のバイアウト・IPOに至るまで幅広く法務サービスを提供。特にITベンチャー企業のWEBサービス・アプリの法務戦略構築の経験は豊富。国内だけではなく、東南アジアで起業している日系ベンチャー企業のサポートも担当。 


※録音・ビデオ撮影はご遠慮下さい。
主催 経営調査研究会
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