ビデオテープ販売のご案内

不動産抵当貸付と
その証券化商品のリスク評価

〜デフォルトと期前償還の統合モデル〜

講師  慶応義塾大学総合政策学部 教授  森平爽一郎 氏

日本の銀行のローンの貸付は依然として不動産を担保として貸付が主流である。特に住宅ローンにあってはそうである。このセミナーでは、不動産担保貸付やその証券化商品における二つのリスク、つまりデフォルトと期前償還リスクを、貸付決定、プライシング、VaR計算、ヘッジングにあたってどのように考えたらよいのか? そうしたリスクを具体的にどのようにして実際のデータから推定したらよいのか? 証券化、流動化のためにどのような計算方法を適用すべきか、MBSのリスク指標、といった問題を現代不動産ファイナンス理論の立場から検討する。以下の内容を時間の許す範囲で議論する予定である。

1..倒産(デフォルト)オプションの考え方とその評価
・プット・オプションとしてのデフォルトする権利
(ブラック=ショールズを例にして)
・なぜブラック=ショールズ・モデルが適用できないのか?
・「厳格な(Ruthlesss)デフォルト」とその修正
・担保不動産と借手の所得リスクの両方を考えるモデル
・商業用不動産(CMS)と居住用不動産(RMS)のデフォルトリスク
・倒産のプロセスを考慮したモデルの重要性
・コールオプションとしての不動産信用保険の評価方法
2.期前償還オプションの考え方とその評価
・期前償還の要因にはいかなるものがあるのか?
(金利要因、税制、その他の社会・人口学的要因)
・部分償還と一括償還
・PSA期前償還率モデルとその拡張
・MBS評価のための金利確率過程
・変動金利ローンにおける期前償還
・固定+固定・変動選択型住宅ローンの評価方法
3.デフォルトと期前償還確率の推定方法
・リスク・ファクターの候補(デフォルト、期前償還)と重要な不動産比率の説明
・不動産指数モデルの重要性
・集計データと個別ローンデータのどちらを用いるべきか?
・最尤法の考え方
・期前償還「率」と倒産「率」の推定モデル
・倒産件数推定のためのポアソン回帰の応用
・デフォルトの法的違い、デフォルトと期前償還を考慮した多項ロジット分析の適用
・倒産確率とデフォルトリスクの期間構造の同時推定
・VaR計測の為の誤差項を含む期間構造推定
・デフォルトと期前償還の同時推定モデル
・ノンパラメータな統計推定
・ニューラル・コンピューティングの応用
4.その他のリスク(空室、マクロ経済、環境、占有)をどう考慮するか?
5.アメリカン・オプションとしてのMBS価格決定のための数値計算手法
・モンテカルロ・シミュレーション(パス依存型ヨーロピアン、アメリカン)
・直交形式二項・多項モデル
・有限差分モデル
6.「不動産デュレーション・コンベキシティー」と「OAS:オプション調整済スプレッド」の考え方

■価格 38,000円(税込み・送料当社負担)
■約240分(全2巻)■参考資料付き
■申込方法 申込書に入力後ご送信下さい。お振り込み確認後、商品をお送り致します。
■払込口座 三菱東京UFJ銀行 八重洲通支店 (普通)0602180 
(株)経営調査研究会

※本ビデオは2002年11月1日(金)13:00〜17:00に行われたセミナーを収録したものです。

一覧に戻る

Copyright © KINYUZAIMU KENKYUKAI Co.,Ltd. All Rights Reserved.