秘密情報保護の理論と実務

〜秘密保持契約(NDA)を徹底解説〜


日時: 平成26年10月22日(水)午後1時30分〜午後4時30分
会場: 金融財務研究会本社 グリンヒルビル セミナールーム
(東京都中央区日本橋茅場町1-10-8)
受講費: 34,800円(お二人目から29,000円)
(消費税、参考資料を含む)

講師 波田野晴朗(はたのせいろう)氏
TMI総合法律事務所 弁護士

 昨今、情報漏洩事件が多発していますが、そのうちの多くは、取引先を通じて競合他社に情報が漏洩した事案であり、また、国際取引に伴う情報漏洩事件も増加しています。
 営業秘密は不正競争防止法によって保護されていますが、取引先を通じた情報漏洩事案においては、実務上は直ちに不正競争防止法の適用が問題となることは多くなく、まずは、その取引先との間で締結した秘密保持契約の存在と内容が議論の出発点となります。その意味において、秘密保持契約の役割を十分に理解することは、営業秘密法制の理解と同等又はそれ以上に重要といえます。
 そこで、本セミナーでは、法務部の日常業務として定型的に処理されがちな秘密保持契約について、英文NDAへの対応を含めて、理論と実践の観点から掘り下げて解説します。





1.秘密保持契約の意義
(1) 秘密保持契約を結ぶべきか
(2) 秘密保持契約締結のポイント

2.秘密保持義務と営業秘密侵害
(1) 不正競争防止法による営業秘密保護
(2) 営業秘密保護と秘密保持契約の関係

3.秘密保持契約の実務的問題
(1) 秘密情報の範囲
(定義、秘密表示、サンプル・成果物等の取扱い、等)
(2) 禁止行為の範囲
(使用・開示範囲、リバースエンジニアリング、競業避止、等)
(3) 違反時に備えた条項
(違約金、監査、補償条項、等)

4.英文秘密保持義務契約(NDA)の留意点
(1) 実務的対応策
(雛形と妥協案)
(2) 英文NDAの条項



【講師略歴】
TMI総合法律事務所弁護士。2001年東京大学法学部卒業。2004年弁護士登録。2005年経済産業省知的財産政策室勤務。2011年ロンドン大学クイーン・メアリー校(LL.M.)卒業。経済産業省勤務時に不正競争防止法等の改正作業に携わる。電機メーカーや電子部品メーカーでの勤務経験も有する。主に知的財産、IT、訴訟、国際取引、一般企業法務を取り扱う。

主な著書として、
『逐条解説 不正競争防止法(平成16・17年改正版)』
(共著・有斐閣、2005年)、
『企業における適切な営業秘密管理』
(共著・経済産業調査会、2006年)、
『ソフトウェア取引の法律相談』
(共著・中央経済社、2013年)
、等がある。

※録音・ビデオ撮影はご遠慮下さい。
主催 経営調査研究会
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