初めての英文契約書実務(全3回)

第3回 英文契約特有の考え方・理論編

〜日本との差の確認、トラブル事例でみる理論と実務〜


日時: 平成29年2月9日(木)午後1時00分〜午後4時00分
会場: 金融財務研究会本社 グリンヒルビル セミナールーム
(東京都中央区日本橋茅場町1-10-8)
受講費: 34,700円(お二人目から29,000円)
(消費税、参考資料を含む)

講師 野口幸雄(のぐちゆきお)氏
赤坂ビジネスコンサルティング代表
英文契約書翻訳家、企業国際取引コンサルタント

 グローバル化が進展している企業にとって、それを支える人材の確保・育成が喫緊の課題となっています。そこで、初めて英文契約書と向き合う社員さん向けのコンパクトで実務的な研修体制が求められるのではないでしょうか。
 本セミナーは、約30年に亘り国際法務に携わってきた講師が、実務者の目線に立った平易な説明によって入門者にも容易に理解できる、英文契約書の基礎知識と全体構造について3回に分けてコンパクトに説明いたします。また、本講座の特徴として、講師自らが書き下ろした詳細・精緻な講義テキストが配布される点で、受講者が職場に戻ってからも、自ら英文契約書実務を復習できるように配慮されている点であります。
 今回のセミナーでは、この業務の基本ソフトウェアである、英文契約特有のものの考え方、英文契約の基本理論、トラブル事例で見る理論と実務等、一見難解に思われる事項について、他の講義では見られない角度から、最新情報を多数含めて分かり易く解説致します。
 


1.英文契約特有のものの考え方・日本との差
(1)人間性悪説と人間性善説

(2)契約理論についての法律の違いの影響


2.英文契約の基本的な理論
(1)契約成立の要件・約因など
a 英文契約における契約成立の要件・約因
b レター・オブ・インテント(Letter of Intent)

(2)覚えておくと役に立つ英米契約の重要な法原則
a Parol Evidence Rule 「口頭証拠排除の法原則」
b Estoppel 「禁反言の法理」
c Statute of Fraud 「詐欺防止法」
d Doctrine of Impossibility 「不可抗力の法理」
e Implied Warranty 「黙示の保証の法理」


3.トラブル事例で見る理論・実務編
(1)正式契約書なしの国際売買取引のトラブル
(ウィーン売買条約)

(2)口頭契約は有効か(Statute of Fraudsとの関連)

(3)「ベニスの商人」の判決(Doctrine of Impossibilityの効果)

(4)米国式物品売買契約における「黙示の保証」
(Implied Warrantyの留意点)



<セミナースケジュール>

29/1/26(木)第1回 
13:00-16:00…ここを知れば大丈夫!英文契約基本知識編

29/2/ 2(木)第2回 
13:00-16:30…英文契約の難解部分“一般条項”の読み方



本セミナーは全3回シリーズです。2回目ご参加の場合は、
割引料金29,000円が適用され、3回分一括お申込みの場合は、
81,000円の特別料金となりますので
お申し込みフォーム備考欄にご記入ください。



【講師略歴】

東京大学法学部卒業と同時に、味の素(株)入社。米国、ドイツ、フランスの同社海外事業部駐在員延べ9年間勤務の後、本社法務部門の担当者・責任者(役員待遇)として約20年間、合弁事業、M&A、輸出入等の各方面の国際契約、及び訴訟業務に携わる。退職後、数年間バベル・ユニバーシティ講師として、英文契約書の読み方・書き方の講義を担当、また、日本貿易振興機構(ジェトロ)、商工会議所等で、英文契約のセミナー講師を務める。
主な著書に、「ひと目でわかる英文契約書」(2011年かんき出版刊)等がある。


※録音・ビデオ撮影はご遠慮下さい。
主催 経営調査研究会
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