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AIをめぐる倫理の問題を考える

〜社会に広く受け入れられるAIの利用・開発を目指すには〜

日時: 平成30年11月15日(木)午後1時30分〜午後4時30分
会場: 金融財務研究会本社 グリンヒルビル セミナールーム
(東京都中央区日本橋茅場町1-10-8)
受講費: 34,400円(お二人目から29,000円)
(消費税、参考資料を含む)

講師 鈴木悠介(すずきゆうすけ)氏
西村あさひ法律事務所
弁護士/元報道記者(TBSテレビ)

 AIによる技術革新は、「第四次産業革命」とも位置付けられるほど、社会に大きなインパクトを与えるものと考えられています。AIによる技術革新は、産業構造の変化をもたらすだけにとどまらず、第一次ないし第三次産業革命と同じく、あるいはそれ以上に、既存社会の価値観を大きく揺さぶることが予想されます。AIが社会を変えれば、それに伴って倫理も変わります。
AIによる技術革新によって、私達は、好むと好まざるとにかかわらず、数多くの根源的かつ倫理的な課題に直面することは避けられません。
 本セミナーでは、AIと倫理に関する国内外の取組みや議論状況について紹介した上で、実際に、参加者の皆さんには、AIに関する典型的な倫理の問題について、思索を深めてもらう時間を設けています。こうした思索を通じて、AIをめぐる倫理的問題の解決の難しさについて、体感してもらえればと思います。その上で、ある意味で「正解がない」AIに関する倫理的課題を乗り越えて、AIを社会に実装していくための指針・方策についても取り上げます。

1.なぜ、AIと倫理なのか
(1)AIが、我々に根源的な問いを突き付けるわけ
(2)宇宙派?地球派?
(3)倫理も変われば、法律も変わる

2.AIと倫理の問題に対する取組み
(1)日本国内の動向
(2)海外の動向〜政府・官における取組み
(3)海外の動向〜民間における取組み

3.AIに関する倫理的問題
(1)トロッコ問題〜功利主義と義務論のはざま
(2)AIがもたらす合理性・精緻性の功罪
(3)AIによる個人の自己決定への侵襲可能性

4.AIの社会実装に向けた指針・方策
(1)絶対的な「正しさ」ではなく、「正しさらしさ」の追求
(2)社会との対話の重要性と方法論
(3)AIを利活用する企業において、社会からの倫理的批判にどう向き合うか
(4)AI倫理委員会

本セミナーについては、
法律事務所ご所属の方はお申込をご遠慮願います。

【講師紹介】
経歴等:2007年東京大学法学部卒、TBSテレビに入社し、外信部、社会部等で報道記者として勤務。社会部などで報道記者として事件・事故取材にあたる中で「評論家で終わるのではなく、当事者と共に、問題の解決にあたりたい」との思いを強くし弁護士を目指す。現在は、西村あさひ法律事務所にて、企業不祥事対応や訴訟案件等に従事しながら、最近は、AI(人工知能)と法に関する業務分野についても取り組む。2013年第二東京弁護士会弁護士登録。2014年〜日本パブリックリレーションズ協会 正会員、2017年〜人工知能学会 正会員。
主な著書
「AIの法律と論点」(共著、商事法務、2018年)、「会社とAI(人工知能)−会社法への示唆−」(共著、資料版 商事法務399号、2017)、「元報道記者の弁護士が提言 メディアの動きを先読みする広報になる!」(広報会議、2016年4月から連載)「『忖度』から考える企業不祥事〜忖度の『効能』と『副作用』」(西村あさひのリーガル・アウトルック、2017)、「名著から読み解く 日本型組織の特徴と不正防止への示唆」(ビジネス法務、2018年5月号)など多数。

※録音・ビデオ撮影はご遠慮下さい。
主催 経営調査研究会
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