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新生銀行の保有債権の証券化案件を参考とした
銀行保有貸出債権の証券化の法律問題

講師 田中幸弘氏(たなかゆきひろ)
鳥取環境大学環境情報学部環境政策学科 助教授
明治学院大学法学部非常勤講師

 金融機関の有する不良債権の処理に留まらず昨今の金融庁による金融機関の監督の枠組みは、実質支配基準による連結自己資本比率規制というより厳格な枠組みが導入されたことによって、銀行の資産負債管理を従来以上に厳格に要求するものとなっている。
他方、従来この点を看過し、資産としての貸出債権の管理を従来の枠組みで行ってきた金融機関にとっては、ペイオフの来春解禁を視野に入れると、かかる枠組みに対応するためには、保有債権の証券化を利用することが不可避になってきている。しかし、市場との関係もありこの貸出債権の証券化を今期末までに実施するには、一部の金融機関については最早時間的余裕はないという状況に至っているともいえよう。
 とはいえ、12月に新生銀行の保有貸出債権の証券化が実施されたことにより、他の証券化を要する銀行、特に中小金融機関にとっては、自行保有貸出債権の証券化はより現実味を帯びた選択肢となっていると思われる。
 本セミナーでは、金融機関の保有貸出債権の証券化に関する法的問題点について、上記新生銀行案件についての公開情報を参考に検討していくことにする。なお、関連論点としてペイオフと証券化との関係、金融機関に係る更生特例法と証券化との関係についても必要な範囲で言及することにする。
 ※なお、セミナー受講者には講師による当日のセミナー内容に関するサマリー・ファイルをフロッピーディスクにて交付します。ご希望のファイル形式を申込みの際にご指定ください。

1.はじめに
(1)銀行の資産負債管理と証券化
(2)ペイオフ実施と中小金融機関の状況
(3)保有貸出債権の証券化を阻害する環境
2.銀行の保有貸出債権固有の問題
(1)貸出債権に関する契約関係
(2)証券化を阻害する貸出債権固有の問題
(3)古くて新しい問題としてのローンパーティシペーションとの関係
3.銀行保有債権と証券化の法律問題
(1)債権譲渡と相殺の基本問題 概要
(2)新生銀行案件の検討
(3)債権譲渡の第三者対抗要件と銀行取引上の相殺権の「2つの顔」
   ・・・銀行と取引先の相殺権の考え方
(4)債権譲渡の第三者対抗要件と銀行取引上の相殺権の「2つの顔」
   ・・・銀行と預金者の相殺権の考え方
(5)双務契約としての銀行取引?
(6)銀行の破綻と譲渡対象貸出債権 銀行の信用リスクと証券化
(7)その他の問題
4.証券化と銀行のペイオフ 今後の証券化需要と他の選択肢
(1)債権譲渡か事業譲渡か
(2)証券化か債権売却か
(3)証券化と金融機関に係る更生特例法との関係
(4)新生銀行案件の意義
(5)まとめ

■価格 33,000円(税込み・送料当社負担)
■約180分(全1巻)■参考資料付き
■申込方法 申込書に入力後ご送信下さい。お振り込み確認後、商品をお送り致します。
■払込口座 三菱東京UFJ銀行 八重洲通支店 (普通)0602180 
(株)経営調査研究会
※本ビデオは2002年3月8日(金)14:00〜17:00に行われたセミナーを収録したものです。

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