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企業の意思決定に必要なファイナンス理論の基礎

講師 吉田二郎氏(よしだじろう)
カリフォルニア大学バークレー校


会計・財務分析を実務技能として学んだ実務家は多くいますが、企業の投資や資金調達に関する経済的なメカニズム(ファイナンス理論)を学んでいる人は多くありません。たとえば、「収益性」や「リスク(安定性)」などの根本的な概念にさえ、会計とファイナンス理論にずれがあるにもかかわらず、曖昧な議論が行われています。あるいは、株式、ワラント債、借入、資産証券化など各種の資金調達方法は、会計処理の違いの面から説明されることが多いですが、それ以上に企業の将来の意思決定に実質的な影響を与えます。
議論の混乱を避けるにはファイナンス理論を理解する必要がありますが、緻密で数理的な理論より、むしろ思考の枠組みを組み立てる(話を聞いてすぐに判断を下す)ための骨太の理論が必要です。重要であるにもかかわらず特に誤解が多いポイントに絞り、企業における意思決定に必要なファイナンス理論を極めてやさしく説明します。

1.誤解の多いファイナンスの理論
 1−1 収益率(期待収益率、実現収益率、超過収益率、資本コスト)
 1−2 リスク(分散可能なリスクと個別リスク、リスクと期間、レバレッジ)
 1−3 シナリオ分析におけるリスクと割引率

2.企業の設備投資面の意思決定(バランスシートの左側の問題)
 2−1 設備投資の基準(回収期間、IRR、NPV、リアル・オプション)
 2−2 事業価値の評価

3.企業の資金調達面の意思決定(バランスシートの右側の問題)
 3−1 株式と債権の経済的な意味
 3−2 負債はなぜあるのか(最適契約の理論、税金メリット)
 3−3 信用リスクの考え方

4.ステーク・ホルダー間の利害関係
 4−1 新たな設備投資と資金調達に関する問題
 4−2 資産証券化、M&A、事業再生などに関する問題

【講師略歴】東京大学工学部卒, MIT修士. 1992年に日本開発銀行(現日本政策投資銀行)に入行. 現在カリフォルニア大学バークレー校 (金融・不動産. faculty.haas.berkeley.edu/yoshida/). フルブライト留学生. 日本不動産金融工学学会理事、経済産業省リアル・オプション研究会委員、東京大学特別講師など歴任. 論文に"Effects of Uncertainty on the Investment Decision(MIT教科書に採用)"、「商業用不動産の資産需要と供給の決定要因」など、出版物にリアル・オプション(共訳、東洋経済新報社)、投資決定理論とリアル・オプション(共訳、エコノミスト社)など。他講演多数。

■価格 36,200円(税込み・送料当社負担)
■約240分(全2巻)■参考資料付き
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(株)経営調査研究会

※本ビデオは2005年 7月13日(水)13:00〜17:00に行われたセミナーを収録したものです。

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