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保険料算出原理と金融工学

講師 京都大学 大学院 経済学研究科 教授 木島正明氏

保険商品の価格付けは,非完備市場における価格付け問題の一つなので,保険商品を無裁定の枠組みで価格付けするためにはそのリスク特性を理解する必要があります。本セミナーでは,金融工学における価格付け理論の枠組みで保険料算出原理を考えます。特に,保険商品の価格付けにおいて利用されているエッシャー変換とワン変換がリスクの純粋交換経済における均衡価格から導かれることを説明し,併せて,これらの算出原理の欠点を指摘します。さらに,測度変換やコピュラの理論を使ってエッシャー変換とワン変換を多変量に拡張するとともに,均衡価格モデルを多期間に拡張します。本セミナーの内容は保険商品のみならず,不動産や信用デリバティブなど,非完備市場におけるリスク資産の価格付けにも適用可能です。なお,本セミナーでは木島著:期間構造モデルと金利デリバティブ,朝倉書店(1999)の第1章と2章の内容を理解していることを前提とします。


   1. 金融工学における価格付け理論
      (1) CAPM
      (2) 無裁定価格理論
      (3) 測度変換と価格付け
      
   2. 保険料算出原理
      (1) リスクプレミアム(分散原理,標準偏差原理,など)
      (2) 確実性等価(期待効用,指数原理,など)
      (3) 確率分布のdistortion(エッシャー変換,ワン変換,など)
      (4) CAMP,無裁定価格理論との関係
      
   3. Buhlmannのモデル
      (1) 均衡価格の導出
      (2) エッシャー変換とワン変換(積率母関数,コピュラ,など)
      (3) 多変量エッシャー変換と多変量ワン変換
      (4) 拡張ワン変換(t分布,非心t分布,など)
      (5) Buhlmannモデルの多期間への拡張
      
   4. まとめと質疑応答

■価格 36,000円(税込み・送料当社負担)
■約240分(全2巻)■参考資料付き
■申込方法 申込書に入力後、ご送信下さい。お振り込み確認後、商品をお送り致します。
■払込口座 三菱東京UFJ銀行 八重洲通支店 (普通)0602180 
(株)経営調査研究会

※本ビデオは2006年1月31日(火)13:30〜17:30に行われたセミナーを収録したものです。

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