戦略的M&Aの財務への影響と対応

〜のれん・無形資産・減損の概要〜


日時: 平成30年6月4日(月)午後2時00分〜午後5時00分
会場: 金融財務研究会本社 グリンヒルビル セミナールーム
(東京都中央区日本橋茅場町1-10-8)
受講費: 34,500円(お二人目から29,000円)
(消費税、参考資料を含む)

講師 竹埜正文(たけのまさふみ)氏
株式会社クリフィックスFAS
マネージング・ディレクター

【戦略的M&Aとのれん】戦略的M&Aでは、取得価格が対象会社の純資産を上回ることが多く、その際には会計上「のれん」が発生します。「のれん」は、日本会計基準では定期償却されますが、国際会計基準ではされません。しかし、いずれの会計基準でも、識別可能な「無形資産」がある場合には、識別計上する必要があり、減価償却費が発生します。
【買収の財務インパクト】いずれの会計基準であっても、取得価格と純資産額の差が大きな買収の場合、売上、利益増への貢献期待と並行して、取得時以降の償却負担の影響度測定は欠かせません。また、「のれん」の大きな買収は、買収事業が想定外に不調な場合「のれん減損」により、損益にダメージを与える場合があります。
【のれん・無形資産・減損の理解】特に、上場企業、上場準備会社におけるM&Aの判断の上では、会計専門家でない方こそ、これらの影響についての理解が欠かせません。
 本セミナーでは、戦略的M&Aを進める、会計に日頃接する機会が少ない方も前提に、実際の開示事例等も参照しながら、実務を進めるうえで参考となる「のれん」「無形資産」「減損テスト」の概要と実務について解説します。



T.はじめに〜戦略M&Aの財務への影響
1 「のれん」の減価償却費の発生(日本会計基準)
2 無形資産計上と「減価償却費」の発生
3 業績不振による「のれん減損」による損益へのダメージ発生
4 日本会計基準と国際会計基準(IFRS)の差異

U.「のれん」計上の仕組み
1 「のれん」の正体“老舗の暖簾と会計上の「のれん」”の違い
2 償却期間の考え方(日本会計基準)
3 債務超過企業の買収と「のれん」

V.会計上の「無形資産」
1 取得原価配分(PPA)
2 典型的に認識される無形資産
3 無形資産評価の方法

W.「のれん減損テスト」の留意点
1 「のれん減損テスト」の概要
2 どのような時に「のれん」は減損するのか
3 典型的な減損テストでの課題

X.まとめ〜「戦略的な価格」による買収の留意点〜



【講師略歴】
1986年東北大学法学部卒業、同年日本長期信用銀行入行。1998年中央監査法人入所、みすずフィナンシャル・アドバイザーズ等を経て、2015年10月より現職。IFRS財団の公正価値測定教育文書作成プロジェクト評価専門家グループメンバー。事業価値、株式価値評価、公正価値測定、無形資産評価等の評価業務を中心に、内外のM&A、事業再編支援業務に従事している。

【著書・著述】
『株式価値評価入門』、『公正価値測定の実務Q&A』(いずれも中央経済社)、「海外非上場株式の評価上の留意点」(旬刊「経理情報」2015年2月)等多数。 


※録音・ビデオ撮影はご遠慮下さい。
主催 経営調査研究会
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