金融庁検査官から見た仮想通貨交換業者の実態

〜育成から淘汰へ、
健全な事業者として生き残るためになすべき5つのこと〜

日時: 2019年3月11日(月)午後2時00分〜午後5時00分
会場: 金融財務研究会本社 グリンヒルビル セミナールーム
(東京都中央区日本橋茅場町1-10-8)
受講費: 34,300円(お二人目から29,000円)
(消費税、参考資料を含む)

講師 小松幸浩(こまつゆきひろ)氏
(株)ファーストシステムコンサルティング
シニアコンサルタント
元 金融庁 証券取引等監視委員会事務局 証券検査官、証券取引審査官
兼 金融庁 検査局 金融証券検査官

 金融庁は、仮想通貨事業における最終目標として、「利用者の保護」、「仮想通貨サービスの健全な発達」を挙げており、その上で、仮想通貨交換業者において高レベルな内部管理態勢が構築されることを究極の目標としています。これに向けて仮想通貨交換業者は、それなりの投資を行う必要があり、そのためのリソースなり、経営資源があるところが生き残り、そうでないところは市場からの撤退を余儀なくされる恐れがあります。
 現在、登録審査を待っている業者及び登録済みの業者、合わせて200社近い業者が存在している状況と言われる中、良質な顧客サービスの提供、高レベルな内部管理態勢実現のために必要不可欠なことを理解し、実践している業者はどのくらいあるのでしょうか?
 本セミナーでは、講師が検査の現場で実際に目にした事実に基づき、生き残るために必要不可欠なことを5つのポイントに絞って解説致します。

1.適正かつ確実な業務遂行のための経営管理態勢の構築
@ 企業風土
A 創業者、主要株主等によるハラスメント
B お飾りの社外役員はもういらない
C 経営の最重要課題を正しく認識していますか?

2.適正かつ確実なリスク管理態勢の構築
@ 経営幹部は業務上のリスクをどのように認識していますか?
A 日常業務に係る3線管理(3rd lines defense)
B システムリスク管理態勢
C AML/KYC

3.適正かつ確実な利用者保護措置
@ 目指せFD宣言

4. 金融庁発 「仮想通貨交換業者等の検査・モニタリング中間とりまとめ」と「仮想通貨交換業者等の登録審査に係る質問票」
@ 行間を読めないと痛い目を見る
A 侮るなかれ30項目以上に及ぶ「教育・研修の実施状況」に係る設問
B 地方銀行に対する近時の行政処分にも「教育・研修」が課されています

5.金融庁検査対応 
@ いつ検査官がやってきても慌てないために

本セミナーについては、コンサルタント等講師と同業と
判断した方のお申込みはお断りすることがあります。


【講師略歴】
日立製作所、株式会社大和総研にて、20年超SE、PMとして従事。また、内部管理態勢構築、内部監査等にも従事。
平成19年より、内閣府金融庁 証券取引等監視委員会にて証券検査官及び証券取引審査官として、東証アローヘッド及びネット証券各社のシステムリスク管理態勢、メガバンク、内外大手証券、内外投資運用業者、REIT業者等に対して、経営管理態勢、内部管理態勢、リスク管理態勢、各種業務の適切性に係る検査、大手証券増資インサイダー事件、ファンド業者巨額投資詐欺事件等、重要事案に係る検査経験多数。100件超の不公正取引事案(内部者取引、相場操縦、偽計)に係る取引調査。内外大手15投資運用業者に係る経営管理態勢、フィデューシャリーデューティ態勢の推進状況に係るモニタリング。仮想通貨交換業社(登録済み・みなし)複数社に対して、経営管理態勢、内部管理態勢、法令遵守態勢、顧客保護等に係る検査等多数。

※録音・ビデオ撮影はご遠慮下さい。
主催 金融財務研究会
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