好評につき再演

立退料評価の実務

日時: 2019年3月14日(木)午後1時30分〜午後5時00分
会場: 金融財務研究会本社 グリンヒルビル セミナールーム
(東京都中央区日本橋茅場町1-10-8)
受講費: 34,700円(お二人目から29,000円)
(消費税、参考資料を含む)

講師 島田博文(しまだひろふみ)氏
一般財団法人日本不動産研究所
審査部 次長 不動産鑑定士

 都市部の老朽建物の建替えに際し、借家人の立退き交渉が問題となります。この交渉は、最終的には立退料による金銭的解決がなされますが、立退料の考え方や評価は、不動産鑑定評価、損失補償基準、裁判例の考え方は必ずしも一致しているものではなく、混乱を極めているのが実情です。 
本セミナーは、「立退料評価の実務」に焦点を当て、具体的な数値による評価例や裁判例での立退料の内容などを交えながら解説します。最終的には、立退料評価の全体像を把握し、その相場観、立退きに係る種々のリスクと立退料の関係及び立退き交渉の進め方を理解していただき、円滑な立退き交渉に寄与することを目的とします。

T.立退料の考え方
1.正当事由制度(借地借家法28条)と立退料
2.不動産鑑定評価基準の考え方
3.損失補償基準の考え方
4.裁判例の考え方
5.立退料の評価実務の視点から1〜4の考え方の整理
    
U.立退料評価の実務
1.用途別(住宅、事務所、店舗)立退料の構成要素
2.借家人補償と借家権価格
3.造作等の工作物補償
4.営業補償(店舗の場合)
5.動産移転、移転雑費等の補償
6.営業廃止補償
7.立退料の計算例
    
V.立退料の相場観及び立退きリスクと立退料の関係

1.任意交渉における立退料の相場観
2.裁判例における立退料
3.立退きリスクと立退料の関係
    
W.土地の有効活用のための立退き交渉の進め方
1.立退き交渉の準備
2.立退き交渉の手順
3.立退き交渉のスケジュール
4.立退き交渉の留意事項
5.立退き合意書等の作成
    
X.質疑応答

【講師紹介】
一般財団法人日本不動産研究所に勤務、現業部門のほか研究部、審査部を経験。数多くの鑑定評価を経験のほか、法定再開発、固定資産税のシステム評価などを行い、また、数多くの鑑定評価等を審査している。平成18年から平成28年まで賃料評価チームチーフとして、継続賃料や立退料の訴訟関連の評価等を数多く担当。また、神奈川大学法学部非常勤講師(科目:不動産法実務、鑑定評価理論)、公益社団法人日本不動産鑑定士協会連合会実務修習講師、同連合会鑑定評価基準委員会委員、不動産鑑定士第3次試験試験委員、不動産鑑定士試験短答式試験委員、税務大学校講師などを歴任。借地借家の分野に係る鑑定評価等に精通している。
【主な著書】
「賃料評価の実務」(清文社)、「不動産鑑定評価の新しい潮流」(住宅新報社)、「不動産評価の実務」(中央経済社)、「不動産鑑定訴訟法II」(青林書院)、「平成21年不動産鑑定行政法規の知識」(住宅新報社)、「不動産マネジメント入門」(東洋経済新報社)、「重要事項説明書・書き方のポイント〔8訂版〕」(住宅新報社)(いずれも共著)などがある。 

※録音・ビデオ撮影はご遠慮下さい。
主催 金融財務研究会
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